特殊潜航艇「海龍」は海軍工作学校教官・浅野卯一郎機関中佐(海機)の発案で開発された、二人乗りの世界初の有翼潜水艇です。 水中を飛行機のように自由に潜航・浮上することをめざして開発されたもので、操縦装置も飛行機と同じものを使用していました。 局地防御用の特殊潜航艇であり、その構造は従来の潜水艦や甲標的等とはかなりの部分で相違があった。 頭部に600キロの炸薬を持ち「回天」と同様に死を前提とする特攻兵器だった。 八丈島の観測所から「敵大艦隊発見」の一報が入り、湯壷基地の「決号作戦発動」 の指令が届き「全艇出動用意」「雷装」「九十九里浜沖で沈座待機」と矢継ぎ早に支持がだされ、各艇が出撃し城ヶ島を回ったところで「誤報」が判明、かくして海龍突撃隊は実戦に参加することなく終戦を迎えたという話もあったそうです。
全長;17.28メートル 直径;1.3メートル 水上速力;7.5ノット(時速約14キロメートル) 水中速力;9.8ノット(時速約18キロメートル) 装備;45センチ魚雷2本・頭部爆薬600キログラム 乗員;2名